こんにちは。type note運営者の松川です。
mbtiの理論に関わる学者って誰?ユングの心理学的タイプ論が元って聞くけど、提唱者や開発者は結局だれなの?ここ、気になりますよね。
検索していると、論理学者INTP(16タイプのラベル)ばかり出てきて混乱したり、16Personalitiesと公式MBTIは同じなのか、科学的根拠はあるのか、信頼性や妥当性はどうなのか、批判や疑似科学って言われる理由は何なのか……と、芋づる式に疑問が増えがちです。ビッグファイブとの違い、採用や人事で使っていいのかも、つい気になってしまうところかなと思います。
この記事では、学者の系譜(ユング→ブリッグス母娘)を整理したうえで、MBTIの使えるところと危ないところを、測定の考え方も含めて分かりやすくまとめます。
この記事のポイント
- MBTI理論に関わる学者の系譜が分かる
- 論理学者INTPと混同しない見方が身につく
- 信頼性・妥当性と批判点を整理できる
- 仕事での安全な使い方の線引きが分かる
mbtiの理論に関わる学者とは誰か

ここでは、mbtiの理論に関わる学者という言葉を「源流」と「開発」の2層に分けて整理します。
検索結果が論理学者INTPに寄りやすいのは、単に流行のせいというより、日本語圏でのラベル流通が強いからなんですよね。
だからこそ最初に、誰が理論の元を作って、誰が質問紙として形にしたのかを、混線しない言い方でまとめていきます。
mbti提唱者と開発者は誰か
提唱者と開発者を分けると一気に整理できます
「MBTIの学者って誰?」と聞かれたとき、私がまずやるのは、言葉の交通整理です。
というのも、提唱者という言い方と開発者という言い方が、ネットではわりと雑に混ざっていて、ここがズレると全部がこんがらがるんですよね。
ざっくり言うと、理論の源流(タイプの考え方)を提示したのがユングで、MBTIという“質問紙”の形に整えて普及させた中心がキャサリン・クック・ブリッグスとイザベル・ブリッグス・マイヤーズ(母娘)です。
ここで大事なのは、ユングがMBTIを作ったわけではない、という点です。
ユングは心理学的類型の枠組みを打ち立てた人物として語られることが多く、MBTIはその枠組みを「人が答えられる質問」に落として、運用できるツールにしたもの、と考えると理解がスムーズになります。
ここだけ押さえると迷いにくいです
- ユング:心理学的タイプ論の源流(概念の提示)
- ブリッグス母娘:MBTIの開発(質問紙化・普及)
なぜ検索結果が混線するのか
検索すると「論理学者(INTP)」が大量に出るのは、16タイプの日本語ラベルが強く浸透しているからです。
そして、そのラベルの勢いが強すぎて、「mbti 理論 学者」という本来A系(理論・研究史)の検索意図の人まで、B系(INTP説明)の海に巻き込まれやすい。
だからこの記事では、INTPを否定せずに、最初から“別の話”として切り分けます。
これをやっておくと、読者の頭の中で「学者の話」と「タイプ名の話」が分離できて、途中離脱が減るんですよね。
一次情報に当たりたい人向け
MBTIのマニュアルや改訂史に触れたい場合は、公式側が参照文献をまとめているページが早いです。
この記事の立ち位置:信じる/否定するではなく使い分け
MBTIって、信じる派と疑う派がぶつかりやすいテーマです。
でも私は、そこを勝ち負けにすると読み物として疲れるし、実際の役にも立ちにくいと思っています。
なのでこのあとも、学者の系譜を整理しつつ、測定としてどこが強くてどこが弱いのか、用途別に線引きする方向でまとめます。
ユング心理学的タイプ論との関係
ユングが提示した「態度」と「機能」の骨格
ユングの心理学的タイプ論がMBTIの土台と言われるのは、外向・内向だけじゃなく、ものの見方や判断の仕方をセットで捉える枠組みを提示したからです。
MBTIでいうE-I、S-N、T-Fあたりは、読者がイメージしている「4文字の性格」よりも、もっと素朴な“好み”として説明できます。
たとえば、外向・内向は社交性の優劣ではなく、エネルギーの向きが外か内かの傾向。
感覚・直観は、いま見える具体を大事にするか、意味や可能性を拾うかの傾向。
思考・感情は、結論を出すときに筋や一貫性を優先しやすいか、納得や調和を優先しやすいかの傾向。
ここまでを「理論の骨格」として押さえると、MBTIの説明記事に出てくる言葉が、急に読めるようになります。
ユング=MBTIではない、が重要です
ただし、ここが落とし穴です。
ユング由来というのは確かでも、ユングの理論をそのまま質問紙にしたわけではありません。
質問紙って、設問に答える形式にする時点で、「何をどう測るか」「どう分類して返すか」を設計し直す必要があります。
この設計の途中で、理論の解釈は整理されたり、運用の都合で単純化されたりします。
たとえば、ユングの文章は哲学的で、読んだ人によって解釈が揺れやすい。
そこを、一般の人が受け取れる形に“整形”したのがMBTIで、整形した分、ユング原典とズレる箇所が出るのは自然です。
ここで混乱が減ります
- ユング:理論の言語(概念)
- MBTI:運用の言語(質問紙・フィードバック)
検索結果が似た結論に寄る理由
上位記事が似た結論になりやすいのは、だいたいこのテンプレがあるからです。
「ユングのタイプ論が元」→「ブリッグス母娘が質問紙化」→「16タイプ」→「当たる/当たらない議論」みたいな流れ。
このテンプレ自体は間違いじゃないけど、テンプレだけだと“なぜそう言えるのか”が薄くなりやすい。
だからこの記事では、テンプレをなぞるだけじゃなくて、質問紙化で何が起きるのか、測定の目線も後半で丁寧に扱います。
キャサリンブリッグスとマイヤーズ
母娘で「理論」を「道具」に変えた人たち
キャサリン・クック・ブリッグスとイザベル・ブリッグス・マイヤーズは、MBTIを語るうえで中心に置かれる人物です。
ここを押さえると、「学者」という検索語の意味がちょっと広いことも分かってきます。
厳密には、大学の研究者というより、タイプ理解を実生活に落とすという動機で動いた人たち、というニュアンスが強いです。
だからMBTIは、学術研究のための尺度というより、自己理解やコミュニケーションの“足場”として広がりやすかったんだと思います。
MBTIは「診断」ではなく「フィードバック」が本筋
ネットだとMBTIが「性格診断」扱いされがちですが、運用としてはフィードバックが前提に置かれやすいです。
つまり、結果を出して終わりじゃなくて、「あなたはこういう場面でこう感じやすいかもね」と会話をして、腑に落ちるところを探す。
ここが分かると、無料診断を一人で回して「当たる!」で終わる体験と、組織研修で使われるMBTIが、別物として見えてきます。
商標としてのMBTI®も地味に重要です
公式のMBTIは商標と運用ガイドがあり、使い方のルールが存在します。
(出典:Myers & Briggs Foundation「MBTI Guide to Permissions and Trademarks」)
読者がつまずきやすいポイント:J/Pの扱い
MBTIの4指標のうち、J-Pは特に誤解されがちです。
几帳面=J、だらしない=Pみたいな話に落ちやすいんですが、実際は「外に見える世界の扱い方」や「締め切りへの向き合い方」みたいな傾向として見たほうが安全です。
この誤解は、INTP/INTJが近く見えてしまう混線にも繋がるので、後半の「二分法」や「再検査で変わる」の話と合わせて読むと、より納得しやすいと思います。
mbti理論の起源と歴史的背景
なぜ20世紀に「タイプで整理する」発想が刺さったのか
MBTIの起源を語るとき、ユングとブリッグス母娘の話だけで終えると、ちょっともったいないです。
というのも、ツールが広がるには「社会側の需要」が必要で、MBTIはその需要と相性が良いタイミングで育った面が大きいからです。
20世紀は、教育、職業適性、組織運営などで、個人差を測る道具が急速に増えていきました。
そこでMBTIのような“分かりやすい分類”は、現場で使われやすい強みがあります。
難しい数値よりも、4文字で会話が始められる。
この「会話の起点としての強さ」は、いまもMBTIが残っている理由のひとつかなと思います。
マニュアルと改訂史を知ると見え方が変わります
MBTIが一枚岩の完成品として昔から存在したわけではなく、マニュアルの改訂や研究蓄積の流れがあります。
こういう改訂史を知ると、MBTIが「占い」的に自然発生したものではなく、少なくとも運用の枠組みとしては整備されてきた、という事実は押さえられます。
もちろん、それがそのまま“科学的に完全”という意味ではないです。
ただ、批判も含めて議論するなら、まず運用側がどういう参照文献やマニュアルを置いているかは見ておいたほうがフェアです。
検索結果が「INTPの記事だらけ」になる背景
歴史的背景とは別で、いま検索結果がINTPに寄る理由もあります。
それは、16Personalitiesのような無料診断が入口になって、タイプ名(論理学者など)がバズりやすい構造ができたからです。
つまり、検索者の母数が増えるほど、Googleは「多いニーズ」を優先して返しやすくなる。
その結果、理論の学者を知りたい人が、タイプ説明記事に吸い込まれる現象が起きます。
この記事の役割は、そこを否定するんじゃなく、「そうなりやすい構造」を説明して、読者が迷子にならないようにすることです。
論理学者INTPとの違い
論理学者はタイプ名、学者は人物名
ここ、いちばん大事なので、はっきり言います。
論理学者INTPは、16タイプのひとつにつけられたラベルです。
一方で、mbtiの理論に関わる学者というときの学者は、ユングやブリッグス母娘のような人物や、その周辺の研究・普及に関わった人たちのことを指します。
同じ「学者」という日本語が混じってしまっているのが、混線の根本原因です。
検索クエリの段階ではスペースで分かれているだけなので、Googleは「論理学者」をINTPとして解釈しても不思議ではないんですよね。
INTPを探してた人が離脱しない導線
正直、この記事にINTPの特徴を長々と書いても、検索意図がズレるだけで、読者にとって得が少ないです。
でも、INTPを探してここに来た人がいるのも事実。
なので私は、ここで「あなたが探してるのはどっち?」と立ち止まれるようにします。
タイプ説明が目的なら、タイプ説明の記事へ案内。
理論の学者が目的なら、この記事を読み進める。
この分岐があるだけで、読者のストレスが減ります。
「INTPっぽい」を学術っぽく言い換えると何が変わる?
INTPのあるあるって、だいたい「考えるのが好き」「理屈っぽい」「一人で深掘りする」みたいな話になりやすいです。
でも、これを学術っぽく言い換えると、「情報処理や意思決定の好みの傾向」という話になります。
つまり、タイプ名のキャッチーさを一旦外して、「何を好む傾向があるか」に戻す。
こうすると、タイプ名に引っ張られすぎずに、相手と会話がしやすくなるんですよね。
この視点が、後半の「信頼性」「妥当性」「二分法」の話にも繋がっていきます。
16personalitiesと公式mbtiの違い
結論:似ているけど同じではないです
16Personalitiesと公式MBTIの違い、ここもめちゃくちゃ気になりますよね。
結論から言うと、入口として似た体験はします。
でも、同じだと言い切ると、読み方のミスが起きやすいです。
特に大きいのは、結果の出し方と運用の前提です。
無料診断は、自己理解のきっかけとして一人で完結しやすい。
公式側は、商標としての運用ルールや、フィードバック(対話)前提の考え方が強めです。
混同しないための目安
- 無料診断:まず試してみる入口、会話ネタ、自己理解のきっかけ
- 公式MBTI:商標・教材・研修など、運用ルールが整っている枠
A/T(自己主張型・慎重型)が出るなら16Personalities寄り
16Personalitiesでよく見かけるのが、A/Tという追加の表示です。
これは公式MBTIの表記とはズレることが多いので、A/Tが出ているなら、体験としては16Personalities寄りと考えたほうが分かりやすいです。
もちろん、だから価値がないという話ではありません。
ただ、公式MBTIの議論(信頼性・妥当性の研究や運用)を読むときは、同じフォーマットのものとして扱わないほうが安全です。
「公式」をうたう情報との距離感
ネットでは「公式MBTI」っぽい言い回しが乱立しやすいです。
商標や教材の話はややこしいので、私のおすすめは、迷ったら運用ガイドや商標の一次情報に当たること。
たとえば、MBTIの商標や使用ルールのページを一度でも見ておくと、「無料診断とは別の枠組みがある」ことが腑に落ちやすいです。
mbtiと16personalitiesの違い|見分け方と活用法
mbtiの理論学者は科学的にどう評価されるか

ここからが、mbti理論の学者で検索する人がもう一段深く知りたいところだと思います。
つまり、誰が作ったかだけじゃなくて、科学的根拠はあるのか、信頼性や妥当性はどうなのか、批判される理由は何なのか、という話ですね。
私はこの手の話は「当たる/当たらない」の感想戦にしないほうが、読者の不安が減ると思っています。
なので、心理測定としての見方(信頼性と妥当性)に分けて、さらに二分法の落とし穴や、職場利用の線引きまで、用途別に整理していきます。
mbtiの科学的根拠と信頼性
信頼性は「ブレにくさ」の話です
信頼性っていうと堅い言葉ですが、かなり素朴に言うと「同じ人が同じように答えたとき、結果が安定するか」です。
MBTIの場合、E/IやS/Nのような二択に見える指標を使うので、境界付近の人は特に揺れやすくなります。
たとえば、外向と内向の間にいる人って、職場では外向っぽく振る舞うけど、休日は一人が好き、みたいなことが普通にありますよね。
このとき、設問の解釈や直近の生活状況で回答が変わり、結果が動くのは不自然ではありません。
信頼性がある=人生の答えが出る、ではないです
ここは誤解が多いので、先に言っておきます。
仮に信頼性が高い尺度でも、それが「そのまま進路の正解を教えてくれる」わけではありません。
信頼性はあくまで測定の安定性。
人生の意思決定に使うには、別途、妥当性(その尺度が何を測っていて、何を予測できるか)や、運用の倫理が必要になります。
だから私は、MBTIを読むときは、結果を目的地にしないことを推します。
結果は会話の起点であって、あなたの人格を判決するものではありません。
信頼性の読み方(私のおすすめ)
- 結果が安定している:その好みが今のあなたにとって分かりやすい状態
- 結果が揺れる:境界にいるか、状況依存の要素が強いサイン
「研究はあるの?」に対する現実的な答え
MBTIは人気がある分、研究やレビューも存在します。
ただし、研究の結論は一枚岩ではなく、「何を尺度として良しとするか」で評価が分かれやすい。
特に、タイプを二分して扱う点は、特性を連続で扱う立場から批判されやすいです。
この論点を扱った論文のひとつとして、二分法への批判に触れているレビューもあります。
二分法への批判がどのように語られるかを確認したい場合の参考です。
(出典:PubMed Central掲載論文 “How good is the Myers-Briggs Type Indicator for predicting …”)
妥当性と再検査で変わる問題
妥当性は「何が測れてるの?」を確認する視点
妥当性は、ものすごく簡単に言うと「それって、狙ったものをちゃんと測れてる?」という話です。
MBTIだと、性格そのものというより、ものの見方や判断の“好み”を捉える、と説明されることが多いです。
ただ、読者が本当に知りたいのは「じゃあその結果って、どれくらい役に立つの?」ですよね。
ここが妥当性の難しいところで、役立ち方は用途によって変わります。
雑談や自己理解の入口としては役立つ一方、採用や昇進のような高リスク領域で、単独の根拠にするのは危うい、という結論に落ちやすいです。
再検査で変わるのは「おかしい」じゃなくて「起こりやすい」
再検査でタイプが変わった経験、ある人は本当に多いです。
ここ、気になりますよね。
でも、二分法で出力される尺度では、境界の人ほど揺れます。
たとえば、S/Nが49/51みたいな差だったら、次に少し気分や状況が変わるだけで、48/52になっても不思議じゃない。
このとき、あなたの人格が激変したわけではなく、測定の切り分け線をまたいだだけ、という可能性が高いです。
再検査で変わりやすい典型
- 転職・引っ越し・人間関係の変化など、生活環境が大きく動いた
- ストレス状態や回復期など、心身のコンディションが違う
- 自己理解が深まって、設問の受け取り方が変わった
「変わる」経験を役立てる読み方
私が好きなのは、結果が揺れたときに「じゃあ私はどっちの要素も持ってるのかも」と考える読み方です。
たとえば、内向っぽいけど、仕事では外向スイッチが入る。
直観っぽいけど、現場では感覚の具体が必要。
この“両方の要素”を言語化できると、ラベル貼りよりずっと実用的になります。
もし「結果が毎回違う」ことで不安が強いなら、type noteでも原因の整理記事を書いているので、合わせて読むと安心材料になると思います。
mbti結果が毎回変わる!違うと感じる人へ|原因をまとめて解説
タイプ二分法の問題点
連続な特性を二分すると何が起きる?
ここが、学術寄りの独自視点として一番差がつくところです。
人の性格特性は、多くの場合グラデーション(連続)として分布します。
でもMBTIは、出力としてEかI、SかNのように、カテゴリとして返します。
このとき起きやすいのが、境界付近の人の揺れ、そして「私はこっち側の人間だ」と固定化しやすい心理です。
二分法は分かりやすい。
分かりやすいから会話が始まる。
でも分かりやすい分、現実の複雑さが切り落とされやすい。
このトレードオフを理解しているだけで、MBTIの読み方がかなり安全になります。
注意:タイプを「一生変わらない本質」として扱うと、自己否定や他者の決めつけに繋がりやすいです。とくに対人関係や進路など大事なテーマほど、最終的な判断は専門家にご相談ください。
境界の人は「ブレてる」んじゃなくて「幅がある」
たとえば、あなたがE/Iの境界にいるなら、外向と内向の両方の資質を使い分けている可能性があります。
なのに出力だけ見ると「Eの人」「Iの人」とラベルがつく。
このラベルが強すぎると、本当は幅があるのに、自己理解が狭くなってしまうんですよね。
私はここを、タイプは仮説と置くことで回避しています。
仮説だから、合わないところが出たら修正していい。
仮説だから、相手に押し付けない。
このルールだけで、MBTIの炎上っぽい空気から距離を取れます。
二分法の理解を助ける比較表
二分法と連続量の違い(横にスクロールできます)
| 観点 | 二分法(タイプ) | 連続量(特性) |
|---|---|---|
| 出力 | どちらかに分類 | 強弱のグラデーション |
| 強み | 分かりやすい、会話が始まる | 境界を表現しやすい |
| 弱み | 境界の人が揺れやすい | 直感的に読みにくい |
| 安全な使い方 | 仮説として対話に使う | 研究・比較検討に使う |
この比較が頭に入っていれば、MBTIが「雑」なのではなく、役割が違うだけだ、と落ち着いて扱えるようになります。
mbti批判と疑似科学論争
批判が生まれる理由はだいたい3つです
MBTIが疑似科学だと言われると、気持ち的にザワつく人も多いと思います。
でも、批判が生まれる理由は大きく3つに整理できます。
ひとつ目は、さっきの二分法の問題。
ふたつ目は、結果が一人歩きして「このタイプはこういう人」と決めつけが起きやすい点。
みっつ目は、仕事や人生の重要判断に安易に持ち込まれやすい点です。
つまり、MBTIそのものの問題だけじゃなく、運用の問題が混ざりやすい。
だから論争が起きやすいんですよね。
「当たる/当たらない」より「何に使うか」で整理する
私は、MBTIの賛否は用途別に整理するのが一番健全だと思っています。
自己理解や対話の補助としては、分かりやすいラベルが役立つことがあります。
でも、相手の人格を断定したり、能力評価を決めつけたりするのは危ない。
この線引きをするだけで、疑似科学論争の“熱”に巻き込まれにくくなります。
注意:MBTIの結果で、相手を序列化したり、採用・昇進などの判断を単独で決めるのは避けてください。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
検索結果が「批判記事」か「礼賛記事」に寄りがちな理由
検索結果って、なぜか極端になりがちです。
MBTIをボロクソに言う記事か、神ツールみたいに褒める記事か。
中間が薄い。
これ、理由があって、極端な結論のほうがクリックされやすいし、SNSで拡散されやすいからです。
でも、読者が欲しいのは「結局どうすればいいの?」なんですよね。
なのでこの記事は、中間の立ち位置として、批判点を認めつつ、使える範囲を定義する役割を取ります。
ビッグファイブとの違い
研究で強いのは、連続量で扱えるから
ビッグファイブ(Big Five)は、性格を5因子で捉えるモデルとして広く知られていて、研究でよく使われます。
MBTIとの大きな違いは、ビッグファイブが特性を連続量(強弱)として扱う点です。
研究や統計で扱うとき、連続量のほうが情報量が多く、境界問題が起きにくい。
だから研究文脈ではビッグファイブが優位になりやすい、という理解が自然です。
MBTIは会話、ビッグファイブは検討、という使い分け
でも、だからMBTIが全部ダメ、という話ではありません。
MBTIは「4文字」という形で会話を始めやすい。
ビッグファイブは数値的で、直感的に語りづらい。
つまり、強みが違うんです。
私はこれを、会話の道具としてMBTI、比較検討の道具としてビッグファイブ、というふうに使い分けるのが落としどころだと思っています。
ざっくり比較(横にスクロールできます)
| 観点 | MBTI | ビッグファイブ |
|---|---|---|
| 出力 | タイプ(16分類) | 特性の強弱(連続) |
| 強み | 言語化が早い、会話が始まる | 研究・比較検討に強い |
| 弱み | 境界で揺れやすい | 直感的に読みにくい |
| 向く用途 | 自己理解、対話、研修 | 研究、統計、比較 |
「どっちが当たる?」で殴り合うより、「あなたの目的は何?」で選ぶほうが、ずっと実用的です。
MBTIの国別データを正しく読む方法|割合・回答者数と信頼性
採用や人事で使っていいのか
高リスク用途は、慎重すぎるくらいでちょうどいいです
採用や人事の話は、どうしても断定が求められがちなんですが、私は慎重に書きます。
なぜなら、採用・昇進・配置は、本人の人生やお金に直結するからです。
この領域で性格検査をどう扱うかは、倫理・法務・運用設計が絡みます。
なので、MBTIに限らず、単独の根拠にして人を評価するのは避けたほうがいい、というのが私の立場です。
おすすめの線引き:選抜ではなく相互理解
じゃあ職場でMBTIを使うなら、どこに置くのが安全か。
私は、相互理解のための言語化に寄せるのが一番いいと思っています。
たとえば、会議で決めるスピードが早い人と、慎重に検討したい人が衝突する。
このとき、能力の優劣ではなく、意思決定の好みの違いとして会話ができると、摩擦が減ります。
MBTIを「人を分類して序列化する道具」にするのではなく、「衝突の翻訳機」にする。
この距離感なら、実務でも比較的安全に扱いやすいです。
注意:採用・昇進・配置などの判断材料として使う場合は、法務・人事の専門家や、適切な資格者の助言を得たうえで検討してください。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
研修で使うなら、運用ルールを先に決める
研修で使う場合も、「結果をバラして盛り上がる」だけだと危ういです。
先にルールを決めたほうがいい。
たとえば、以下のような合意を最初に置くと事故が減ります。
職場利用で事故を減らすルール例
- タイプは仮説であり、本人の自己理解が最優先
- タイプで能力や適性を断定しない
- 相手にタイプを押し付けない
- 採用や評価の根拠にしない
mbtiの理論学者から学ぶ活用指針まとめ
学者の系譜を知ると「読み方」が変わります
最後にまとめです。
mbti理論の学者を調べる価値は、単に「誰が作ったか」を知って満足するところではありません。
むしろ、どんな背景の理論が、どういう目的で質問紙化され、どういう強みと弱みを持つのか。
ここまで見えると、MBTIを“便利に、でも安全に”使えるようになります。
この記事の結論:タイプはラベルではなく会話の仮説
私は、MBTIの結論をひとことで言うなら、これです。
タイプはラベルではなく、会話を始めるための仮説。
仮説だから、揺れていい。
仮説だから、相手に押し付けない。
仮説だから、目的に合わせて使い分ける。
この3つが守れれば、MBTIはあなたの自己理解にも、対話にも、かなり役立つ道具になります。
まとめ
- 源流はユング、MBTIの開発はブリッグス母娘と捉えると整理しやすい
- 論理学者INTPはタイプ名で、理論の学者とは別の話
- 信頼性と妥当性を分け、二分法の揺れを前提に読むと納得しやすい
- 職場では選抜ではなく、対話・相互理解に寄せて使うのが安全
最後に:迷ったら一次情報と専門家へ
MBTIは人気がある分、断定的な言い方も多いです。
でも、あなたの人生に関わるテーマ(進路・仕事・人間関係)ほど、ひとつの診断やラベルで決めないほうが安心です。
迷ったら、公式の一次情報を確認しつつ、必要なら専門家に相談する。
このスタンスが、いちばん後悔が少ないと思います。


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